こんにちは、風船(@fusen_niconico)です!
前回の記事では、エンコードの準備を行ってきました。
ここからは実際に用意した環境を利用してエンコードを行っていく実践方法をご紹介していきます。
準備がまだな方はこちら→【準備編】Aviutlを使ったニコニコ動画向けエンコード
本家動画と自分の歌ってみたのあわせ方
それでは、本家動画に自分の歌ってみたを合わせる方法をご紹介します。これができなきゃ歌ってみたは大変ですよね。
これもAviUtlだけでできます。
AviUtlで本家動画を開いた状態で、まず本家の音声のタイミングを確認します。
フレームを移動しながら音声の波形が変化するところを探します。
見つけたら、そのフレーム数を覚えておきます。
今回の動画の場合は、フレーム数が102のところでした。
下のシークバーを0まで戻して
ファイル→音声読み込み
で、自分の歌ってみたファイルを読み込んでください。基本的に音質のためにも、問題なく開けるようにもWaveファイルを使うようにしてください。自分の手元にある歌ってみたの音源がWaveファイルかは、ファイルを右クリック→プロパティで表示されるウィンドウに記載されているファイルの種類が
「Wave サウンド(.wav)」
となっていればそれはWaveファイルです。もし、Mix師さんより受け取った音源でWaveファイルではなかった場合はMix師さんにWaveファイルでほしいことを伝えてください。
これで自分の歌ってみたの音源がAviUtlに読み込まれました。
使う動画に対して音源が頭出しがされていれば最高ですが、時にはされていない場合があります。
その場合は自分で動画とのタイミングを合わせなければいけません。
AviUtlにはなんと便利な「音声の位置調整」機能がついています。
設定→音声の位置調整の設定
を開きます。
このウィンドウが表示されたら、右上にある四角いボックスをクリックしてチェックマークをつけます。これで音声の位置調整を行う機能が動画に適用されます。
先ほどの検証でフレームが102で音声の波形が現れました。
読み込んだ音源もそのタイミングになるように調整していきます。
無事本家動画と同じタイミングになったら完成です。
エンコードをしよう!
ここからが正念場です。エンコードを行っていきます。
ファイル→プラグイン出力→拡張 x264 出力(GUI)Ex
を選びます。
なにやらずらずら画面が出てきますが、基本的にプロファイル内からエンコードしたい動画に当てはまる設定を選べば大丈夫です。
ニコニコ動画のプレミアム会員向けに2016年8月頃より先行適用されていた新仕様は、一般会員にも適用されるようになりました。そのため、x264guiexもそれに合わせたプロファイルになっています。
歌ってみたの場合は、とにかく「ニコ動 音質重視」を選びましょう。音声がApple Lossless(可逆圧縮)でエンコードされるので、アップロードした際の再エンコ時のみ不可逆圧縮になり、音声の劣化を必要最低限にすることができます。
他にもYouTubeなども用意されているので必要に応じて使い分けてみてください。
最後に
いかがでしたでしょうか?様々な設定が行える画面を見たときは一瞬戸惑ったかもしれませんが、既に用意されているプロファイルを利用すればとても簡単にエンコードが行えることを実感いただけたと思います。
エンコードに要する時間はPCの性能によりまちまちですが、5分程度の歌ってみたで早くて10分、遅くても1時間ほどで完了すると思います。
私の環境(i7 6700K 4.4GHz)で、平均5分ほどでエンコードできています。
それでも難しいと思ったら…
「それでもやっぱりムリです!」という方は、エンコード依頼ページよりご依頼を是非どうぞ!代行してエンコードをさせて頂きます!