こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
最近、GeForce NOW for Mac or PCやLiquidSkyなどのようなクラウドゲーミングサービスが話題となっていますね。料金を支払うだけでそこそこあるいは最新のスペックのゲーミングマシンが手に入るため、実機を買うよりも安上がりになったりします。またいつでもどこからでもゲームをプレイすることが可能です。自宅にハイスペックなゲーミングマシンがあればそういったサービスは必要ないと思いますが、別のマシンからゲームをしたくなった場合等はどうすれば良いでしょうか。
既にValveのSteamの機能の一つであるSteam ホームストリーミングを筆頭にたくさんのサービスやアプリが存在します。Steam ホームストリーミングはなかなか便利でSteamがインストールされているPCと同一のネットワークに存在すれば簡単にゲームをストリーミングプレイできます。
そんな中、新しいサービスがまた一つ増えたようです。それが今回ご紹介する「Parsec」。
先日メールを確認していたら、Paperspaceからのメールが来ていることに気がつきました。
ParsecというサービスとPaperspaceが組み合わさることで、最強のクラウドゲーミングが実現するらしい内容のメール。Paperspaceでのゲームは数ヶ月前に出したのでよろしければそちらも併せてお読み頂けると嬉しいです!
Parsecとは?
SteamのSteam ホームストリーミングなどと似たサービスです。ハイスペックなマシンにサーバソフトウェアをインストールし、ノートPCなどのゲームが難しいマシンにクライアントソフトウェアをインストールして利用します。
Parsecの特徴は、その他のサービスと同様で
- 超低遅延
- 60fps
- 最大1080p解像度でのストリーミング
- ローカル対戦などに使えるパーティー機能がある
- VPNの設定が不要
- 無料
となっています。超低遅延は、Parsecが構築した技術によって実現されているようです。
他のサービスとは違う点として、Parsecは友人とPCを共有して友達に遊んでもらうということもできるうえ、ローカル対戦ができるようになっています。
価格は無料。これは大きい。自分のマシンを使うためというのもありますが、やはり無料というのは嬉しいですよね。
用意するもの
- ゲームがある程度快適にプレイできるPC(ホスト用)
- ハードウェアエンコードというものを利用してゲームの映像を処理してクライアントに送信するので、NVIDIAのGPUであればGTX 6XX(Kepler)以降、IntelのGPUであればHD Graphics、AMDのGPUであれば2012年以降にリリースされたものが必要。OSはWindows 8.1以降である必要がある。
- インターネット回線
- 有線あるいは無線。無線であれば5GHzのWi-Fiが推奨。
- ゲームをプレイしたいPC
- HD映像などを再生できる環境であればプレイ可能と思われる。OSはWindows 7以降、またはMac OSX 10.9以降である必要がある。Macの場合は2012年以降にリリースされたタイプが良いらしい。
- コントローラー
- ローカル対戦をするならあるといいかもしれません。
実際に使ってみた
アカウント作成とホストを準備
まずはParsecの公式サイトにアクセスします。
「Download Now」をクリックします。
ダウンロードしたファイルを実行すると自動的にインストールが始まります。
途中で、コントローラーのサポートを有効にするかどうかを聞いてきますので、使う方は「はい」をクリック。
ローカル対戦のためにParsecを使おうと思っている方は迷わず「はい」。
Parsecを立ち上げるとログイン画面が表示されます。
アカウントをお持ちでない方は、下にある「Sign Up」をクリックします。
ブラウザーが起動し、アカウント作成画面が開きます。
ユーザー名を入力します。
このユーザー名は後で変更が可能です。
メールアドレスとパスワードを入力したら「Sign Up」をクリック。
アカウントが作成されます。
今お使いのコンピューターをホストにするには、左のメニューの歯車マークをクリック→Host→Hosting EnabledをEnabledに変更します。これでお使いのPCがホストになります。
Arcade機能でローカル対戦をするには
Parsecに搭載されているArcade機能を使うと、インターネットを介してローカル対戦のゲームを一緒に楽しむことが出来ます。以前までは、パーティー機能でしたが、Arcade機能に変更されたようなので、参考になれば幸いです。
左のメニューの上から2番目のアイコンをクリックします。
Arcade画面が表示されるので、下の「Want to host a game?」の右に表示されているホストしたいゲームをクリックします。
「HOST A GAME」ウィンドウが表示されるので、ホストするゲームが正しいか確認し、「Extra Seats」でホストを除く参加可能な人数を選択します。
Public Gameにチェックを入れると、Arcade画面にホストするゲームを表示して誰でも参加可能にできます。
設定完了後「Start Hosting」をクリックします。
ホストするゲーム画面に切り替えるように促されるので、ゲーム画面に戻ります。
ゲーム画面に切り替えるとホスト開始となります。
下の「Share Instantly」に表示されるURLを相手に伝えることで、参加してもらうことが出来ます。
ゲーム画面にParsecのショートカットが表示されるので、ここからチャットをしたり、ゲームを公開状態にしたり、参加人数の変更などが可能です。ホストを停止する場合は「Stop Hosting」をクリックすればすぐにホストが終了します。
URLを受け取った方は、以下のような画面が表示されます。
URLを送ってくれたプレーヤーの人のユーザー名とゲームである事を確認し、「Play (ゲーム名) with (相手のプレーヤー名)」をクリックします。
Parsecが起動し、ゲーム画面が表示されれば参加完了です。
Parsecが未導入の場合は、導入しましょう!
遊ぶだけ
これで準備は完了です。ゲームを思う存分楽しみましょう!
使ってみた感想として
- 本当に遅延が少ない。もしかしたらSteam ホームストリーミング以上にないかも。
- デスクトップ全体の共有も可能なのでゲーム以外の用途にも使える。
- 離れたプレーヤーと複数コントローラーサポートゲームなどを一緒にプレイできる。
以上です。
Parsecはローカルマルチプレイ向けに進化?
Parsecは以前にも増して、ローカル対戦対応ゲームを離れたプレーヤーと一緒にできるように注力しているように感じます。
Steamが「Remote Play Together」に対応していますが、こちらはあくまでSteam対応ゲームだけ。ParsecはSteam非対応ゲームでも使用可能です。
ちょっと特別な使い方で、(フレンドにちょっと遊んでもらってからオススメしたい…)などの時にも使えると思います。
最近のParsecは、ローカル対戦に力を入れていることが分かったのでそういった目的にはParsec一択ですね。