こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
結構前に、NTFSフォーマットのドライブをMac上で読み書きできるようにする「Paragon NTFS for Mac」の購入解説記事を出しました。
特に使用記事等は出しませんでしたが…。話を戻して、その際はバージョン14で、長らく新バージョンの発表がありませんでした。そしてつい先日、Paragon社から次のような新バージョンをお知らせするニュースレターが届きました!
お知らせだけでなく、次世代バージョンである「Paragon NTFS for Mac 15」のプレビュー版が利用可能とのこと!これは使ってみるしかないということで使ってみることにしました。
本記事では、新バージョンで変わったところやWindows環境との読み書き速度の比較などを書いていきたいと思います。
まだまだプレビュー版という事で、一部UIが英語のままの部分があることやいつ動作が不安定になるか分からないという可能性がありますので、この記事を読んでみて使ってみようと思った場合自己責任でお願い致します。
最悪の場合、ディスクのパーティションが壊れたり、データが消えたりするかもしれません。
新機能まとめ
Paragon NTFS for Mac® 15(プレビュー)*の機能と特徴:
- NEW コアエンジンをリニューアルすることで、
パフォーマンスと安定性の両立が可能になりました。 - NEW ステータスメニューから、簡単にボリュームのマウント/
アンマウントを行えます。 - NEW アプリケーションとして「Paragon NTFS for Mac®」は動作します。これにより、
Launchpadからも簡単に呼び出せるようになりました。 - NEW マウントされたボリュームのアクセスレベルを設定できるようにな
りました。従来の「読み取り/書き込み」に加えて、「 読み取り専用」属性を設定することで、 さらなるデータの安全性を確保できます。 - NEW NTFSボリュームに対してmacのSpotlight(
スポットライト)がご利用いただけます。 - NEW Boot Campをお使いの場合、
起動ディスクの指定がより簡単になりました。
早速使ってみる
まずはインストール
早速先ほどのメールのバナーをクリックしてダウンロードをしていきます。
バナーから飛んだ先でログインを求められるのでログインします。そうです、今回のプレビュー版は既に「Paragon NTFS for Mac」を利用している方に限られるようです。
ログイン後にマイページが表示されるので、大きく出ているバナーをクリック。
指示に従っていくと、自動的にプレビュー版が”登録製品一覧”に追加されます。マイページからいつでもダウンロードできるようになるので良いですね。ファイルをダウンロードするには「ダウンロード」をクリックします。
メールでも届きます
同時に登録しているメールアドレスにもライセンス情報(今回のプレビュー版では入力不要)とダウンロードリンクが送信されてきます。
インストール
ダウンロードしたファイルを開くと、このような画面が表示されるので「インストール Paragon NTFS for Mac 25 Preview」を開きます。
ソフトウェアライセンス契約を熟読し、承諾できる場合はチェックマークをつけて”次へ”をクリック。
アカウントのパスワード入力画面が表示されるのでパスワードを入力して”ヘルパーをインストール”をクリック。
インストールが始まります。
再起動が求められるので”再起動”をクリックして、Macを再起動します。
Macの再起動後、自動的に「Paragon NTFS for Mac」が立ち上がっていると思います。
新機能紹介
メニューバーアイコン
今バージョンからメニューバーにアイコンが表示されるようになり、ここからアプリケーションを呼び出したり簡単なディスクの確認などを行うことができるようになりました。
メニューバーにアイコンが出ていますので、クリックしてみます。
このような画面が表示され、ここから本アプリケーションを呼び出したり、ディスクのマウント・アンマウントを簡単におこなうことが可能です。
全く新しくなったUI
先ほどのメニューアイコンもそうですが、今バージョンから環境設定内のパネルからスタンドアローンアプリケーションへと独立しました。そのため、環境設定を開くのではなくアプリケーションを立ち上げるようになったこと、独立したことによりグラフィカルで綺麗なUIに変化しました。
使いやすいかは別として、Macに調和した綺麗なUIだと思います。
速度をみてみる
Windows
最もネイティブにNTFSを扱えるのはWindowsなので、まずは基準となるWindowsでの計測結果を見ていきましょう。
Macでの速度計測には「Blackmagic Disk Speed Test」を使うので、今回はシーケンシャルリード・ライトのみで計測しました。
読み込み:171.8MB/s 書き込み:170.4MB/s
という結果になりました。
Paragon NTFS for Mac 15
それでは本命のバージョン15での計測結果を見てみます。
読み込み:171.6MB/s 書き込み:165.6MB/s
という結果になりました。読み込みに至っては、Windowsでの計測結果に非常に近い値になっています。書き込みは若干落ちますが、それでも5MB/sほどの差となっています。
計測結果まとめ
- Windows
読み込み:171.8MB/s
書き込み:170.4MB/s
- Paragon NTFS for Mac 15 (括弧内Windowsの場合との差)
読み込み:171.6MB/s(-0.2MB/s)
書き込み:165.6MB/s(-4.8MB/s)
本家の計測結果
今回簡易的にシーケンシャルだけで行いましたが、本家サイトではより詳しい計測結果が掲載されています。
凡例は上から、「NTFS for Mac 15プレビュー版」、「ネイティブHFS+」、「競合ツールやドライバ」となっています。
NTFS for Mac® 15 +内蔵 SSD drive (on MacBook Pro 2016)
NTFS for Mac® 15 +シーゲート社製 Expansion外付けハードドライブUSB 3.0接続 (3,5インチ HDD, 2TB)
NTFS for Mac® 15 + 外付け RAID box USB3.0接続 (OCZ150×2)
転載元:mac® OS上でNTFSパーティションに読み取り/書き込みのフルアクセス – Paragon NTFS for Mac® 最高のパフォーマンスより
まとめ
UIも一新されて非常に見た目も良くなりました。NTFSのドライバエンジンなども一新されてパフォーマンスも向上しているようですが、個人的に使ってみた感想としてはUIなどの見た目以外はさほど変わっていないように感じます。逆に、バージョン14がそれだけ安定していたとも言えます。
なお、バージョン13以上をParagonアカウントに登録されているユーザーには100%無料アップグレードが保証されており、バージョン15がリリースされた際に無料でアップグレードすることができるようです。アップグレード版を購入する感じかと思っていましたが、この点良心的であると言えますね。
フリーのNTFS読み書きツール・ドライバなどより安定していてかつそこまで値段も高くない(税込み2160円)ので、MacでNTFSを扱う事が多いユーザーの方にぜひオススメしたい製品です。