こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
実は今、このブログを動かしているVPSを解約して自宅のNASに移そうと考えているところなのですが、どうしても自宅NASに移行するとなると、固定IP問題、メールが簡単に送信できない問題に直面します。
2つの問題はなぜ起こる?
これらの問題は、一般的な個人向け回線はIPが変動すること、OP25Bが実施されているからです。
IPの変更はルーターを再起動したり、一定間隔で行われます。これではWebサイトを公開する際にDDNSを用いるなど工夫をしないといけません。WebサイトだけならDDNSで対策しようはありますが、メールサーバーも構築したい場合は、更に高い壁のOP25Bを乗り越える必要があります。
手軽なのはISPのIP固定サービスを使うことだけど…。

我が家では、自宅の固定回線のISPに@niftyを契約しています。@niftyは、個人向けにも固定IPサービスを提供しており、こちらを契約することでOP25Bの影響は受けないことが分かっています。
@nifty固定IPサービスをご利用のお客様へ
@niftyが提供している固定IPサービスをご利用のお客様におきましては、25番ポートブロックの影響を受けることはありません。
25番ポートブロック(Outbound Port25 Blocking)の実施について
ですが、今回は選択肢から外しました。
なぜ選択肢から外れるのかというと
高い(と感じた)
そもそもまず個人が手を出すには高いのが理由です。
@niftyを例に出すと
内容 | 金額 |
初期費用 | 5,500円 |
月額 | 2,915円 |
初月合計 | 8,415円 |
毎月 | 2,915円 |
となっています。初月は初期費用が5,500円かかるので合計で8,415円、以降毎月2,915円かかります。
現状のVPS等の金額が2,033円なので、むしろ金額が大きくなってしまいます。脱VPSして自宅鯖にするのはコスト削減という名の節約が一番の理由なので、自宅鯖のためにそこまでの費用がかかるならVPSのプランを1つ上げるなどした方がいいなと思ってしまいますね。
IPv6を併用したまま契約できない
次に個人回線で大問題になるのがこれ。
なんと、@niftyの固定IPサービスを申し込むには、v6プラスなどで必須のv6サービスをいったん解除しないといけません。
一応、IPv6通信が必要な場合はサポートに連絡してねっていう記載がある通り、固定IPサービス契約後に再度v6サービスを申し込んでv6プラスを使う事はできるとサポート窓口から回答をもらいました。ただ、v6サービスで割り当てられているIPv6アドレスが(ほぼ100パーセント)変わってしまうので、v6プラスで割り当てられているポート番号も変わってしまいます。v6プラス側でもポート開放している身からすると、これはなかなかキツいです。
これは諦めてVPSのままにしといたほうがいいのか…。そう考えている矢先、Synology NASのメールサーバーについて調べていたら、次のサイトに出会いました。
上の記事で出会ったのが、ZOOT NEXTです。
救世主みたいなISP、それがZOOT NEXT

個人でも手軽に固定IPを持てて、OP25B対策もない、しかも格安、そんな夢のようなISPが「ZOOT NEXT」です。
株式会社インターリンクが運営しているので、信頼性も高く、固定IPつきとは思えない格安設定、OP25B対策もなく、PTRレコードの登録ができるのが特徴です。
月間1TB(おおよそ30GB/日)の帯域制限があったりするので、現代のメインISPとして使うのは少し心許ないですが、自宅サーバー用のサブISPとしては大変優秀です。
ZOOT NEXTは、最大2ヶ月の無料体験がついてくるので、早速お試しということで契約してみました。
ZOOT NEXTの公式サイトから申し込む
公式サイトにアクセスして、下部までスクロールすると

このような申し込みボタンが出てくるので、こちらをクリックします。

新規申し込み画面が出てくるのでインターリンクのメンバーIDを持っている方は「いいえ」
持っていない方は「はい」を選択し、メンバーIDとパスワードを入力して「次へ」をクリックします。

連絡先メールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。

入力したメールアドレスにURLが届くので、そちらのURLから登録を続けます。

foryouってアドレスかわいい。

利用地域、フレッツの回線タイプ、固定IPアドレスの要否、回線工事の申し込みを選択します。
今回は次のように選択しました。
- 利用地域:○○県
- 回線タイプ:フレッツ光(ファミリー・マンションタイプ)
- 固定IPアドレス:1個
- 回線工事:不要
選択できたら「次へ」をクリックします。

申し込むサービスの確認と、契約形態、支払い方法の入力画面が続きます。

今回は、個人契約なのでそちらを選び、氏名と支払い方法を入力

規約等に同意し、登録通知書の受け取り方法を選択します。今回はオンライン発行を選びました。
入力できたら「次へ」をクリックします。

最終確認画面が表示されます。

問題がなければ、「確認して申込みをする」をクリックして申し込みます!

登録が完了しました!
今回は登録通知書をオンライン発行にしたので、数分後にメールで会員情報が記載された書類が届きます。

先ほどの画面をスクロールすると、接続に必要な情報がすぐに確認できます。
固定IP回線をすぐに利用できた
先ほどの接続情報を利用して、現在利用しているルーターに設定してみました。

すぐに利用できるようになりました。
固定IPの回線をこんな手軽に利用できるのは良いですね。
次回から地獄の始まり
ついに固定IP回線を手に入れたわけですが、この後からが地獄の始まりでした・・・。
詳しい内容はまた次回お伝えしましょう・・・。