JAPANNEXT 31.5インチIPS系パネル搭載 4Kディスプレイ JN-IPS315UHDRはここで買える!
こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
先日のAmazonのプライムデーにて、JAPANNEXTのIPS系パネルを搭載した4K 31.5インチディスプレイを購入しました。IPS系パネルで、31.5インチの4Kディスプレイとしては破格の値段なので、何かやばいのかなとか思いましたが、実際はどうだったんでしょうか?さっそく見ていきましょう。
ざっくりまとめると
- JAPANNEXTという日本の中小企業が31.5インチ 4K IPS系パネルでありながら、4万強というディスプレイを出している。
- 実際に買ってみて使ってみたら、値段なりかもしれないけど、確実に「買い」なポイントが多かった!
- 2022/12/17現在、4万円でお釣りが来る値段で販売継続中!
JAPANNEXTって?
そもそも、メーカーの「JAPANNEXT」とはどのような会社なのでしょうか?
大変失礼ながら、JAPANという名前を付けた中国系の会社かと思ったのですが、よくよく調べてみるとバリバリの日本の中小企業でした。
デザインは日本のJAPANNEXTが行い、製造は中国の工場でしているという一般的な企業体制のメーカーのようです。
日本の中小企業なのは正直意外でしたね。
なんで破格といえるのか?
さて、このディスプレイがなぜ破格と言えるのでしょうか。
その理由として、以下が挙げられます。
- 31.5インチ
- 4K HDRかつIPS系パネルを採用している
- sRGB 100%対応
- 以上3点を兼ね揃えながらも、なんと2022/12/11現在、Amazonで4万円弱で購入可能
という驚きの理由があります。そもそも、同じ31.5インチで4Kのディスプレイは、さらに高額な上、VAパネルのものばかりです。そのような中で、IPS系パネルを採用したディスプレイをこの価格で買えるのは破格と言えます。
商品の性能
以下に商品の性能を掲載しておきます。
公式ホームページからの引用です。
JN-IPS315UHDR 主な仕様
商品名、型番 | JN-IPS315UHDR |
JANコード | 4589511173138 |
液晶パネル | IPS系 |
サイズ | 31.5 |
バックライト | E-LED |
輝度 | 350cd/m2 |
コントラスト | 1000:1 |
コントラスト(DCR) | YES |
画素ピッチ | 約0.182mm |
解像度 | 3840×2160 |
アスペクト比 | 16:9 |
応答速度(最大) | 5ms(OD) |
視野角 | H:178º,V:178º |
表面処理 | 非光沢 |
表示色 | 10.7億色 |
機能 | FreeSync:YES |
フリッカーフリー(ちらつき軽減) | YES |
ブルーライト軽減モード | YES |
HDCP | YES2.2 |
HDR10 | YES |
MPRT | YES |
PIP/PBP | YES |
信号入力コネクタ 及び表示可能最大解像度 | DP1 1.2 3840×2160@60Hz |
HDMI 1 | 2.0 3840×2160@60Hz |
HDMI 2 | 1.4 3840×2160@30Hz |
HDMI 3 | 1.4 3840×2160@30Hz |
音声 | イヤホン出力:YES |
スピーカー | 2Wx2 |
Power | 消費電力:最大50W 通常35W 省エネ25W スタンバイ0.5W |
AC パワーレンジ | 100-240V 24V 2.5A |
電源ライト | オン:青 スタンバイ:赤 |
環境条件 | 使用温度条件:0℃~50℃ |
使用湿度条件 | 10% – 90% |
外形/重量/機能 | 外形寸法(スタンド無し):高424mmx横716mmx奥行51mm |
外形寸法(スタンド付) | 高513mmx横716mmx奥行204mm |
梱包寸法 | 高500mmx幅785mmx奥行155mm |
製品重量(kg) | 約6.7Kg |
梱包総重量(kg) | 約8.6Kg |
チルト機能 | -5~+15° |
高さ調整 | NO |
スイーベル | NO |
ケンジントン | YES |
VESAマウント | 100x100mm(M4×8mm) ※付属スペーサー必要 |
付属品 | HDMIケーブル(1.5m)、電源ケーブル、電源アダプター、マニュアル、保証書、VESAスペーサー |
備考 | ・ゲームモード:ターゲット有 タイマー無 ・OverDriveオフ時:14ms 高:7ms 中:10ms 低12ms ・背面LED:カラーグラデーション点灯(オンオフ可能) |
個人的イチオシの特徴
この商品の個人的にイチオシの特徴は以下の通りです。
IPS系パネルを採用している
この価格帯の4K 31.5インチのディスプレイで珍しすぎるのが、IPS系パネルを採用しているという点です。
ここで疑問になるのが、IPS系ってなに?ってところですね。
IPS系パネル
Amazonの商品ページへの質問に対して、公式が回答していた内容を引用します。
JAPANNEXTオンラインストアです。お問い合わせ頂きありがとうございます。
商品ページへの公式による回答
弊社製品の「IPS系」表記についてですが、
本来IPSは、LGとジャパンディスプレイだけが使用できる名称とのことで、
他のパネル製造メーカーは同じ方式のパネル(IPSと同等の液晶パネル)でも、ADSやAHVAなど違う名前をつけています。
いずれもIPSと同等の方式の液晶パネルですが、
そうしますと認知度が低くなりお客様にもIPSパネル(及びIPSと同等の仕様のパネル)かがわからないので、
わかりやすくするため「IPS系」という名称をつけている。とのことです。
IPSパネルについては、他サイトになりますが、ウィキペディアにも詳しく書かれていますのでご参照ください
「ips方式」と検索するとトップにウィキペディアが見つかると思います。(URLが記載できないためご了承ください)
※ウィキペディアページ下部の方の「バリエーション」から詳しく書かれています
また、製造時期によっては、弊社製品にも実際にLGのIPSパネルを使用している場合もありますが、
増産等で製造時期が変わることによっては、LGのIPSパネルが手に入らなくなり、
他社メーカーのパネルを使用することもあるので、広範囲に対応できるようにしているという理由もあります。
上記理由のため、IPS系と記載しております。
現行ロットで使用されている液晶パネルが、LGのIPSパネルか、他社のIPS系パネルかについては原則お答えしておりません。
予めご了承頂けますと幸いです。
つまり、実際のところIPSパネルに等しいものではあるけども、権利などの都合でIPSパネルと名言できないという事から、「IPS系」と表記しているという事ですね。実際に使ってみて分かりましたが、視野角もIPSパネルの他のディスプレイと相違ありませんし、色彩も非常に鮮やかです。
なので、特段気にする必要はないと思います。
FreeSyncに対応している
ゲームなどで垂直同期をOFFにしていると、画面の同期が取れずに映像が上下半分でズレたりする所謂ティアリングという現象が起きますよね。
それが起きなくなるAMDのFreeSyncに対応しています。高リフレッシュレートディスプレイではないため不要に思えますが、60Hzディスプレイ&高フレームレートでゲームをプレイする時に起こりやすいので、60Hzのこの商品でこそ有効な機能であると言えます。
PinPなどに対応している
これも地味に嬉しかったのですが、PinPなどに対応しています。
なので、メインの入力を表示しつつ、右上などに別の端子の入力を表示できます。
商品重量が軽いので、安価なモニターアームにも付けられる
私が使用しているモニターアームは、6,000円ぐらいの安価なガススプリングタイプのモニターアームです。対応インチは32インチまでで、最大耐荷重が8kgまでとなっています。31.5〜32インチのディスプレイは結構重ためのものが多いので心配だったのですが、この商品は約6.7kgなのでモニターアームに付けて運用できる所が助かります。
以上が、個人的にイチオシの機能です。
そこまで言うけど、どうせ値段なりのやばい商品だったんでしょ?
と、私も思いながらも、ブログのネタになるからいっか!と購入しましたが、確かに不便なところもありますが、この値段でよく頑張ってるなーという印象を持つ商品でした。つまり総評してしまうと”買い”です。
早速開封から設置までをご紹介したいと思います。
届いた時は、このように外箱が袋に包まれた状態でした。正直、外箱がそのまま来ると思っていたので、この配慮は有り難かったです。Amazonの倉庫に納入する前に、メーカー側でこのようにしてくれているのでしょうか?だとしたら素晴らしい判断と言わざるを得ません。
こういったディスプレイに多い発泡スチロールによる梱包です。実際、通販で購入したディスプレイはこういった梱包のが正直安心します。
取っ手の裏側があるほうを上にして、引き出す感じです。
取り出すとこんな感じです。この下にディスプレイ本体があります。
上段に見える付属品は
- スタンド
- 電源アダプター・ケーブル
- HDMIケーブル
- 取扱説明書、VESAスペーサー
ですね。
安さの理由その1になりそうな、電源が非内蔵型であること。なので、電源アダプターがあります。まだ小型な方ではあると思いますが、ディスプレイで電源アダプターがあるってやっぱり少し嫌だなと思ってしまう。
さすが日本の企業なだけあって、取扱説明書は完全に日本語です。軽く読んだ感じでは、おかしな点もありませんでした。日本の取扱説明書特有とも言える「故障かなと思ったら」もありました。
下段のディスプレイがお目見えです。やっぱりデカい〜!最高!
スタンドを取り付けてみる
早速、付属のスタンドを取り付けてみます。実際に使う時はモニターアームに固定しますが、これまで使用していたディスプレイがアームにはついているので、仮置きとしてスタンドで使ってみようと思います。
格安ディスプレイですが、スタンドはカチッとなるタイプでした。ただし、下段のツメはスイッチみたいなのを押し込んで引っ込めて、差し込んだ後にスイッチを離してツメを戻して固定します。ここらへんにちょっとコスト削減が伺えますね。
でも、過去にレンタルで試用したことがある他社の安価な4Kのゲーミングディスプレイはスタンド自体をネジ止めするタイプだったので、ここは素直に有り難いです。
端子部分にアクセスしやすいなー
すっっっっっっっごく良かったんですが、このディスプレイは端子部分が比較的設置面に近いぐらい低い場所にあるので、端子部分にアクセスしやすくなっています。ケーブルとかの抜き差しもすごくしやすいです。
1週間ぐらい使ってみてよかったこと
かれこれ1週間ぐらい仕事やプライベートで使ってみたので、よかったこととイマイチなところをまとめてみたいと思います。
31.5インチで4Kはやっぱりみやすい
まず、やっぱり31.5インチで4Kは見やすいです。個人的に使ったディスプレイで、一番バランスのいいサイズと解像度って感じがします。
sRGB100%は伊達じゃない
ディスプレイキャリブレーション系のデバイスを持ち合わせていないので、本当にsRGB100%かどうかは検証できないのですが、ぱっと見た感じ色むら等もなく、パネルの白色ムラも見受けられず良い感じです。あたり個体かも。
ベゼルは小さめでいい
ディスプレイ自体は、最近流行りの狭額縁でベゼルはかなり小さく作られています。
非常にいいです。
IPS系パネルはやっぱりIPSだ
IPS系パネルというのは、前述したとおり、「IPS」はLGパネルでしか使用してはいけないということから、IPS系となっています。
実際に使ってみましたが、視野角も良い感じで使用者からすれば「IPS」で間違いなさそう。
軽いおかげでモニターアームについた
手持ちのガススプリングタイプのモニターアームにもちゃんとつけることができました。
どちらかというと机のサイズが小さすぎてモニターがキツキツなほうを心配しておくべきでした。
1週間ぐらい使ってみてイマイチだったこと
つづいて、イマイチだったところです。
ディスプレイの端っこが欠けて見える
使っていて、まず第一に気になったのがこれですね。
安いからの理由として納得していますが、ディスプレイの端っこが欠けて見えます。
画像を見てみてください。
正面から見えていたカーソルの一部が、斜めからだと見えなくなっているのが分かると思います。
これは上下左右で起きます。
IPSなので、全体的な視野角はかなり広いですが、端っこがこのように見えなくなるのは致命的に感じる方がいるかもしれません。
HDMI 2.0端子が1つしかないのはやっぱり痛い
この商品は、4K@60Hz出力ができるHDMI 2.0端子が1つしか備わっていません。
DPは作業用のWindowsマシンで埋まっているので、私の場合は在宅勤務用の端末とMacBook ProはHDMIで60Hz出力したい為、HDMIを差し替えて使っています。
以前のようにまた切替器を検討する必要があるかも…。
HDRはHDMI端子しか対応してない
個人的に痛いなーと感じたのが、HDRはHDMI端子しか対応してないことです。
どちらかというとHDRで表示したいのはDP端子につないだPCなので、私の使い方だとHDRで使う場合はケーブルの差し替えが必要です…。
ここにもコストカットがうかがえました。
ボタン操作がキツい
これはレビューで覚悟はしていましたが、確かにキツいです。
ボタンが下向きで小さい突起状のものがついていますが、一番右が電源ボタンで、その隣が入力リスト表示ボタンなのですが、この2つを高確率で間違えます。
電源内蔵してほしい…
コストカットか重量カットか分かりませんが、電源は外付けなので、そこそこな大きさの電源アダプターを床や机に置くことになります。
できれば内蔵にしてほしかった。
HDRはおまけです。
私がこのディスプレイを使っている環境ではHDRはほぼ使わないので、まともな検証はしていませんが、HDRはおまけ程度と思った方が良さそうです。
有機ELテレビなどのHDR1000とは違って、こちらは日常使用で常時HDRを付けておくことができないほど、SDRとHDR時の輝度の差がすごいです。
HDRコンテンツをどうしても楽しみたいときだけ使うようにするのが良さそうです。
私の用途では文句はほぼない
私の在宅勤務用、ブログ執筆、写真のプリ現像等の用途では正直、ほぼ文句はありません。
むしろこれより高額な商品の31.5インチ 4Kディスプレイでさえ、VAパネルが大量にある中でIPS系パネルで4万ちょっと(現在の販売価格は4万弱)で出しているのはすごいことだと思います。
値段なりの部分はありますが、これなら満足です。
普通に「買い」です!
レビュー
JAPANNEXT 31.5インチIPS系パネル搭載 4Kディスプレイ JN-IPS315UHDR
JAPANNEXTから発売されている31.5インチで4K IPS系パネルのディスプレイ。この性能でありながら、4万強という格安ぶり。確かに本体に値段なりのイマイチな点は見受けられるが、ディスプレイとしては4万以上のパフォーマンスを発揮してくれること間違いなし。入力端子を低めにしている点も、個人的に端子へのアクセスがしやすくてGood!
良い点
- 31.5インチで4Kのバランスがいい
- sRGB 100%は伊達じゃない
- ベゼルが小さめで良い
- IPS系パネルはやっぱり見やすい
- 本体が軽めなのでモニターアームにつけられる(環境による)
悪い点
- HDMI 2.0端子が1つしかない
- ボタン操作が難しい
- 電源が内蔵でない
- HDRはおまけ
JAPANNEXT 31.5インチIPS系パネル搭載 4Kディスプレイ JN-IPS315UHDRはここで買える!
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