こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
ちょっと怒られそうなタイトルだけど、本当のことなので…。
今回、Areti.株式会社さんとご縁があり、Steam Deckの拡張ドックをご紹介させて頂く機会を頂きました。
YouTubeの動画でも公開しているので、ブログと併せてご覧頂ければ幸いです。
Areti.株式会社はこんな会社です
今回お話を頂いたAreti.株式会社さんを簡単にご紹介します。
実は、今回紹介するようなドックのようにガジェット系を専門とした会社と言うよりは、日本発のベンチャー美容ブランドで、Kokucho Playは新たな取り組みの1つみたいです。
アレティは、江戸文化を育んだ東京・日本橋発のベンチャー美容ブランドです。
アレティ公式ストア | アレティについて
シャンプーなどの化粧品は全て日本製。
小型電気製品は東京でデザインし、生産はアメリカやヨーロッパの高級ブランドからも信頼を寄せる提携工場・自社工場で行っています。
品質管理から販売まで自社で一貫して行い、大手総合家電メーカーにはないスピード感でお客様のニーズに柔軟に応えたAreti独自の製品を生み出しています。
「ほえ〜〜」となってしまいました。
メディアにも多数掲載実績があり、美容系のブランドとして確立しているのだと感じます。
いや、本当になんでKokucho Playを販売しようと思ったのか…。
様々な事に取り組むのはベンチャーの良いところでもあるので、良いことだと思いますね。
Kokucho Playってなんだ
話を進めて、Kokucho Playについてやっていきましょう。
今回ご紹介する「Kokucho Play」というのは、Steam Deck(で使う事をメインに想定した)拡張ドックになります。Steam Deckをお使いの方であれば、Valveからも専用ドックが販売されているのはご存知かと思います。もっと言えば、Amazonなどでサードパーティから多数出ていますね。
Kokucho Playもその一つではありますが、この商品は他の商品にはない特徴があり
- 本体に直接取り付けられる
- SDカードをさらに増設できる
- HDMI端子搭載で、4K@60Hz出力ができる
この3つです。それ以外は、他社のドックでも同様です。
もともとMakuake(クラウドファンディング)で出てきた商品みたいです。Makuakeの超早割だと4,120円で手に入ったみたいです、安いですね。
本体に直接取り付けられる
まず、本体に取り付けできるという最大かつ最強過ぎる点がやばい。
上の排気ファンにドックの切りかけを合わせて、下からはめ込むように押し込みカチッと鳴ったら取り付け完了、最後にUSBケーブルを差し込んだらできあがりです。
他社のドックで、本体に取り付けられるタイプは全くと言っていいほどみかけないので、これだけでもKokucho Playの最大の強みになっていますね。
ちょっと分かりづらいですが、USBケーブルを外せば、Kokucho Playを取り付けたままでも、Steam Deckがガタガタしたりしないのもポイントです。
SDカードをさらに増設できる
Steam Deckは、内蔵ストレージに加えて、本体にSDカードを増設できるようになっていますが、それに加えてさらにKokucho PlayでSDカードの増設が可能です。最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているので、Steam Deckには持ち運んでプレイしたいゲームをいれて、Kokucho Playに増設したSDカードにはドックをつけてプレイしたいゲームを入れておく…。なんて使い方もできますね。
Steam DeckのSDカードはそのまま使える?
という疑問が出てきますね。実際にやってみましたが、Steam Deckに増設したmicroSDカードのゲームがSteamLibraryディレクトリ内のsteamappsに入っていればSteamでSDカードを追加するだけで問題なく使えました。パフォーマンスもSteam Deckに挿した状態とほぼ変わらないので快適です。
上記が、実際にKokucho Playに挿したmicroSDカードをSteamに追加した状態です。Steamライブラリーの追加画面から追加するだけで、既存のゲームが全て認識しているのが分かります。
つまりですが、Steam DeckにKokucho Playをつけて、内蔵SSDとmicroSDカードを増設しまくったら(仮にです)、現時点で2TB+2TB+2TBで6TBのストレージが手に入ることになりますね…。現実的ではないですが。
HDMI端子搭載で、4K@60Hz出力ができる
はーい、これを書きたくて仕方ありませんでした。
この商品は逆詐欺商品なので、公式ストアの商品情報では、HDMI端子は最大1080pとなっていますが、実際は4K@60Hz出力できちゃいます。
商品に付属している取扱説明書には4K UHDの記載があるのですが、公式サイトにはありません。
ほんと、逆詐欺も良いところです!!!(大歓喜)
4K@60Hzだけでなく、1080p@120Hzにも対応しているので、ゲーミングディスプレイで使うのも捗りますね。
ただ、120Hzでプレイできるほどの性能がSteam Deckにあるかと言われると…それはまた別の話ですね。あくまで出力できるよ!ってことで。
最大100W給電に対応
Steam DeckのUSBポートがKokucho Playで埋まってしまって充電に困りそうですが、ドック自体に100Wの急速充電に対応したUSB-PD端子が搭載されているので問題ありません。Steam Deck自体は、45Wのアダプターで充分充電できるので、かなり余力のある性能になります。USB-C 3.0の上限なので、他のデバイスでドックを使うって場合にも十分な充電性能を発揮できますね。
商品電力は?
Kokucho Playに接続しているデバイスなどに依存してしまうのでなんとも言えませんが、SteamOSのパフォーマンスオーバーレイでは、Kokucho Play単体を接続後、およそ1.5~2W程度消費電力が増えたのを確認しています。そこそこある感じですね。
ちなみに、Kokucho Playを接続したままで充電ケーブルも挿さずにおいておくと、フル充電状態でも1日から2日程度でSteam Deck本体の充電が空になりますのでご注意を…。
商品の開封などは動画でどうぞ!
今回、動画とブログ記事での公開なので、開封の様子などは是非動画でご覧下さい。
良い商品なのに知られてなさ過ぎる
今回、提供頂く形で商品を使わせて頂きましたが、担当者の方からは自由に書いて良いよとの事なので、いろいろ正直なお話をば…。
正直なお話、この商品は知っていたし購入候補でした。
ただ、6,600円もするドックなのにHDMIが1080pまでしか出力できないとか、その点ですぐに購入候補から外れていた商品でした。
私にとって、ドックは大きな画面でプレイする際に使うものとして購入を考えていたので、家にある4Kのテレビで使うのに1080p出力だと納得できない、という理由です。
今回、商品提供頂く際にも、「Kokucho Playは1080pまでしか出力できない等の点をデメリットとしてあげるかもしれないけど良いですか?」とこちらから質問させてもらったりしたぐらいです。(ちなみに、それらも含めて自由に書いていいですって回答頂きました)
ところが、実際に商品が届いてみると、4K出力は普通にできる逆詐欺商品だし、本体に直接取り付けても本体がガタガタしたりしないし、めちゃくちゃ良い商品でした。
それなのに、レビュー記事が少なすぎる点から察するに、この商品知られてなさ過ぎます。
元々Makuake発って所も関係ありそうですが、
- 商品の購入場所がアレティ公式ストアしかない
- 商品情報と商品の仕様が合っていない
- そもそも知られてなさ過ぎる
点が上げられそう。
特に、今回取り上げたHDMI出力については、そもそもレビュー記事があるかないかのレベルなので誰も指摘していないこと、公式サイトの情報が異なっている(実際の商品仕様のほうが上)ために逆詐欺商品になってしまっています。
私のように、HDMI出力が1080pまでだからという理由で購入候補から外す方は少ないと思いますが、少なくともそういった販売機会の損失になっている可能性が否定できません。
何度も言いますが、この商品はめちゃくちゃ良いです。
HDMI端子の正しい仕様を事前につかんでいたら間違いなく買ってました。
Kokucho Playは、Steam Deck本体に取り付けができたり、SDカードを増設できたり、まさにSteam Deckのために作られたドックと言ってもいい完成度です。
値段もアレティ公式ストアで税込6,660円と、他社のドックと良い勝負なので購入候補の一つとしていかがでしょうか?
レビュー
Kokucho Play
Steam Deck本体に取り付け可能なのが特徴の拡張ドック。SDカードスロットを搭載しており、microSDカードをさらに追加で増設できる。HDMI端子は4K@60Hz出力対応で、1080pであれば120Hz出力もできる。USB 3.0端子を2基搭載し、キーボードとマウスをつないだり、Steam Deckが対応するデバイスを接続できる。
良い点
- 本体に直接取り付けられる
- Kokucho Playを取り付けたままでも本体がガタつかない
- SDカードをさらに増設できる
- HDMI端子搭載で、4K@60Hz出力ができる
悪い点
- 商品が知られてなさ過ぎる
- 実際の商品仕様と公式サイトの情報が合っていない
- 情報がなさすぎて、その間違いに気づけない
- Steam Deckにサイズが最適化されていて他社のUMPCゲーム機への取り付けは困難そう