クラウドゲーミング「LiquidSky」のベータを試してみた！

肝心のパフォーマンスは？

クラウドゲーミングということで、やはりCPUだけでなくGPUも強いと思われるこのサービス。どれだけ性能が良いかを調べてみました。「Gamer」と「Pro」の両者でパフォーマンスをみてみたのでどうぞ！

2017/05/28追記

OverwatchのFPS計測を「Razer cortex」のFPS計測機能を利用して、目測ではなく機械的に計測しました。

Gamer

まずは「Gamer」から。今回起動させた環境の性能は次の通り。基本は変わらないと思います。

CPU：Intel Xeon CPU E5-2690 v4 2.60GHz (環境上では3コア割り当て)

メモリ：7.98GB

GPU：NVIDIA Quadro FX GRID M60-8Q （環境上では2GB割り当て）

OS：Windows Server 2016 Datacenter

CINEBENCH 15

皆さんおなじみCINEBENCHです。

OpenGL：55.68 fps

CPU（マルチコア）：280cb

となりました。

ベンチマーク上ではまあこんなものかという感じです。

ゲーム

Overwatch

解像度 1920×1080 フレームレート制限なしに加え、以下の設定でプレイしてみました。

フレームレートは平均66fps。なお、遅延がひどくマウスの移動がガクガクでした。

本当の最小設定まで設定を下げても平均66fpsしか出ないのは残念ですね。

システム上これ以上のFPSが出ない可能性あり？

Grand Theft Auto 5

GTA5のベンチマーク機能を利用してパフォーマンスをテストしてみました。

設定は以下の通り（デフォルト設定）

結果は以下の通り

それぞれの平均fpsでさらに平均を出しても40.6 fpsほどしか出ていないため、GTA5も推奨設定からもう少し設定を下げる必要がありそうです。

Pro

つづいて「Pro」のパフォーマンスをみていきます。こちらは「全てのゲーム向け」となっていますが、いかに？

CPU：Intel Xeon CPU E5-2690 v4 2.60GHz (環境上では7コア割り当て)

メモリ：14GB

GPU：NVIDIA Quadro FX GRID M60-8Q （環境上では4GB割り当て）

OS：Windows Server 2016 Datacenter

CINEBENCH 15

OpenGL：63.11 fps

CPU（マルチコア）：718cb

CPU（マルチコア）がダブルスコア以上アップしました。GPU自体はメモリ容量が増量しただけのようなので、劇的と言えるまでの変化はありませんでした。

ゲーム

Overwatch

解像度 1920×1080 フレームレート制限なし、設定はGamerの時と同様でプレイ。

結果は、平均66fpsですが、最大でも69fpsしか出ていません。プレイは2分あたりからなのですが、安定して66～67fpsあたりをうろうろしているのですがもしかしたらこれは性能不足などではなく環境自体で設定されている最大FPSなのかもしれません。

Grand Theft Auto 5

こちらも先ほどの「Gamer」向けと同様の設定でベンチマーク。

同じ設定でもこちらは 平均43.61 fpsになりました。それでもやはり劇的に変化するわけではないため設定を下げる必要性はありそうです。

パフォーマンスまとめ

「Gamer」と「Pro」の違いは、よりよいパフォーマンスになるという意味の性能差は生まれず、あくまでCPUのコア数やメモリ量、ビデオメモリ量などの、ゲームを高い設定にする際に大量に消費する部分に余裕を持てるだけのようです。高い設定にはできてもそれでゲームをより快適に楽しめるとは限らないように思えました。

2017/05/28追記：FPSを機械的に計測してみて分かりましたが、もしかしたらシステム上60FPS後半以上は出ない可能性が見えてきました。

ただし、GPUをみてみてもMaxwellアーキテクチャ世代のGPUなうえ、それを一定人数で分け合って使っているため、今主流のPascalアーキテクチャにアップグレードされた場合はまた話が変わると思われます。その際にどれだけパフォーマンスが上がるかが楽しみですね。

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