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こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
今日は、Yahoo!ショッピングなどで格安で売られている「Microsoft Office 365 Family」はちゃんと使えるのか?ということで、実際に購入して検証してみました。
結果から言うと、普通に使えました。
本来の値段の半分以下で手に入った形になりますが、期間満了まで利用可能かは未知数です。
記事の最後にこういった格安で売られている理由を個人的考察で書いていますので興味があればぜひ読んでみてください。
1 今回購入した製品
今回は、Yahoo!ショッピングにある以下の商品を購入してみました。
2 選んだ理由
選んだ理由としては、以下の理由から。
本当かどうかはこの時点では半信半疑なので、すべて「らしい」が付きます。
- Microsoftアカウントを伝える必要がなく、自分でアカウントに追加ができる
- VPN不要
- 比較的安め
3 値段は?
9,650円となっていますが、PayPayで支払って加算ポイントをそのまま使うことで9,168円で購入しました。
公式の価格では、21,000円となっていますので、半額以下で購入できたことになります。
安すぎるな…怖い
4 どんな感じで届く?
Microsoftアカウントに追加するためのプロダクトキーはメールで届きます。
30分程度で届きました。
5 どうやって使うのか
メールに記載されたプロダクトキーをMicrosoftアカウントに適用することで、1年間の利用権が得られます。
本当に使えるのかなぁ…。
以下のようにメールに使い方が書いてありますが、まあ大雑把です。
日本語もなんか怪しい。
メールに記載されたURLからでもいいですが、ちょっと怖いのでOfficeのURLを調べてアクセスします。
以下の画面が表示されるので、「始める」をクリック。
プロダクトキーの入力画面が出るので、メールに記載されているプロダクトキーを入力して「次へ」をクリック。
Microsoft 365 Familyの表示が出ました。本物のキーであることがわかりました。
国または地域も「日本」となっており、日本のアカウントで普通に使えることがわかります。
初めてMicrosoft 365 Familyを使う場合?は継続請求の設定が出ます。ここで設定すると1か月分無料でさらに使えるみたいです。
私は設定しないので、「いいえ、結構です。」をクリック。
ちなみに、設定する場合はこんな感じになります。1年のサブスクリプションが切れた後に再度1年分の請求がされるって感じです。
ただ、公式の契約になりますので価格は21,000円になります。
「ありがとうございます!」の画面が表示されたら登録は完了です。
あっさりと使用できてしまいました。
6 新しいコードで延長はできるのか?
ということで、さらに気になるのが新しくコードを購入して、期間を延長できるのか?という点。
試してみました。
再度購入したところ、しっかりと異なるプロダクトキーが届きました。
先ほどの手順でプロダクトキーを適用したところ、さらに期間が1年延長されました。
継続請求の設定がまた出ましたが、ここでは1か月無料の表示はありません。
Microsoftアカウントのサブスクリプションページを確認すると、確かにさらに1年延長されていることがわかります。
何の問題もなく使えてしまいました…。
7 なぜこんな安いのか(個人的考察)
では、なぜこんなに安価に販売されている・できているのでしょうか。
個人的な考察を書いて終わります。
単なる個人的な考えなので、実態はわかりません。
販売者のご厚意
まず、ネガティブな要素を全て排除して考えてみましょう。
それは、販売者のご厚意で、Officeを使う人に利益度外視で激安販売してくれているということです。
儲けなど考えない、石油王的な人が売っている可能性があります。
どこかの店舗の在庫を大量に仕入れて販売
もしかしたら、どこかの店舗が廃業になる際に一括で仕入れたコードを販売してるかもしれません。
これだったら一番安心できる理由です。流通ルートだけで言えば正規品ですからね。
でも、店舗販売のコードはPOSレジ経由での有効化が必要なものが多いため、これは違う気がします。
不正利用クレジットカードなどでの一括購入
不正に流出したクレジットカードなどで一括購入して、安価に販売している。
仕入れ価格は0円なので、いくらで売っても利益になるわけです。
今はどうかわかりませんが、某ゲームのコードを販売している大きなプラットフォームでも、不正利用クレジットカードで入手したコードが大量に販売されているとして問題になっていた1時期がありました。
不正利用クレカで購入されたコードの恐ろしいところは、購入・流通ルートを特定したうえで販売されたコードを後から無効化される可能性があるということです。
ゲームのコードの際も、突然ゲームがライブラリから削除され、サポートに問い合わせると「不正利用で入手されたコードだったためにライブラリから削除した」と伝えられたユーザーがいました。
今回のOfficeのプロダクトキーもその可能性を秘めているわけです。
コードの生成アルゴリズムをもとに不正に生成されている
Office製品に限らず、プロダクトキーは一定のアルゴリズムをもとに生成されています。
オンライン認証はありますが、このアルゴリズムを特定してサーバーで認証が通るプロダクトキーを不正に生成して販売している可能性があります。
つまり、本来はだれか別の人が購入するはずだったプロダクトキーかもしれないという可能性が残っています。
これだったときは怖すぎます。
過去にWindows 8が安価で販売されていた時に、とある掲示板でこのアルゴリズムを特定してライセンス認証が通るキーを生成する議論がされていたことがありましたので、可能性としてなくはない気がします。
詐欺で手に入れたコード
非常に考えたくはありませんが、よく聞くコード購入系の詐欺で手に入れたコードというパターンです。
違うと願いたい。
購入者の情報を収集している
こういった格安系を購入するときに気を付けてほしいことでもあるのですが、販売者は購入者の情報を入手できます。
名前、住所、電話番号、メールアドレスなどです。
格安で提供しているのはこういった情報を収集するためという可能性もあり得ます。
8 おすすめはできないけどね
おすすめは一切できませんが、どうしても安価にかつ公式の正式な方法でOfficeをインストールしたい人にはいいかもしれません。
こういった製品でよく話題に上がるのは100~200円で売られている「Professional Plus」のライセンスです。
そのライセンスは本来
- インストール数が大量になる企業などが購入
- 無人インストールで1つのプロダクトキーでインストール
- インストール可能なマシン数に応じてライセンス認証を可能にする
というVL(ボリュームライセンス)キーを悪用した商品です。
そういった製品の多くは、オンライン認証はできず、電話認証により使用可能になると書かれていると思います。
また、電話認証をそもそもさせず、インストールID番号をメールで連絡し、業者側から確認IDが届くというものもあります。
なぜそんなことができるの?っていうのは、そういうオンラインサービスがあるからです。
過去に無料でそれが可能なサービスがありました。今は有料みたいですが。
なので、今も業者が代わりに確認IDの取得をやってくれるのかはわかりません。
安い背景の真相はわかりませんが、先に挙げたような理由を秘めている可能性があるため、注意が必要です。