こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
最近巷で噂されている「iPhoneのバッテリーが劣化してくると動作が遅くなる?」という話。一昨日18日には、これをさらに裏付けるデータがベンチマークソフトウェアで有名なGeekBenchが発表しています。
データの端末はiPhone 6sとiPhone 7ですが、iOS 10.2ではベンチマークのスコアのほとんどが同一の数値であるにもかかわらず、iOS 10.2.1からスコアにバラツキが見られ始めたとのこと。
iOS 10.2.1から、バッテリーの劣化率でピーク時のCPUの周波数などを下げる機能が搭載されるようになったのではないか?と考えられているようで、これは、一時期騒がれたiPhone 6sが突然シャットダウンするという問題に対処する方法として搭載された機能ではないかと言われています。
さて、この噂は果たして本当なのか?
iOS 11にしてからやけに激重なiPhone 6 Plusを使い、バッテリー交換を含めて検証してみました。
Appleが今回の噂について、米TechCrunchに対してコメントを寄せたようです。
Apple、「バッテリーが劣化するとiPhoneが遅くなる」問題に正式コメント
内容は
私たちのゴールは、お客様に最高の体験をお届けすることです。それには、総合的なパフォーマンスとデバイスの寿命を伸ばすことも含まれます。リチウムイオンバッテリーは低温時や古くなった際、電流量や容量が減少します。その結果、電子部品を保護するために予期せぬシャットダウンが発生します。
昨年、私たちはiPhone6、iPhone6s、iPhone SEに、突発的な電流による突然のシャットダウン問題を解消するアップデートを公開しました。現在、iPhone7にもiOS11.2で同様の機能を盛り込んでおり、今後はより多くの端末でも同様の機能が利用可能になる予定です。
とのことで、今回のようにバッテリーが劣化してきた場合にピーク性能を抑える機能が搭載されているのは間違いないと言っていいでしょう。
突発的なシャットダウンが起こらずに済むため、ユーザーは安心して使用できますが、本来の性能を発揮できないため、iOSのアップデートで性能に限界がきたかな?という勘違いを誘発させてしまう可能性もあります。
兎にも角にも、動作が重たくなってきたな…と思ったら、バッテリーが劣化していないか確認してみて、必要があれば交換することで無理して新しい機種にせずとも延命措置がはかれるかもしれません。