こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
タイトル通り、DELLのXPS 16をヤフオクで格安入手しました。
入手は今年の4月頃なのですが、そのときはまだDELL公式サイトで現役で販売されていたモデルでした。
ヤフオクで中古入手とはいえ、自腹です!好き勝手書きます!
1 スペック
購入したPCのスペックは、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
| CPU | Intel Core Ultra 7 155H (Meteor Lake) |
| メモリ | LPDDR5X 6400MT/s 64GB |
| NPU | Intel AI Boost(約11TOPS) |
| ストレージ | 512GB Gen3 NVMe SSD(購入時) ↓ 1TB PCIe Gen4 NVMe SSD(独自交換) |
| ディスプレイ | 16.3インチ OLED 4K+ (3840×2400) 90Hz タッチ対応 |
| GPU | NVIDIA RTX 4070 Laptop(8GB) |
| Windows Hello | 顔認証、指紋認証 |
| OS | Windows 11 pro |
| 重量 | 約2.2Kg |
| バッテリー | 99.5Whr |
どうですか?スペックとしてヤバくないですか?
このPCの注目すべきところは、CPUがほぼ現役世代のものはさることながら
- メモリが64GB
- ディスプレイが4K+のOLEDタッチパネル搭載
- GPUにRTX 4070 Laptop
が搭載されている点だと思います。
何が言えるかというと、当時販売されていたモデルとしてはほぼ最高峰のものであるということです。DELL公式価格で、およそ55万弱だったみたいです。
既に型落ちとなりますが、まだまだ現役性能のPCです。
しかも、記事を執筆している今でこそ、DELLの公式サイトで販売がされているモデルになります。(クリアランスで売り切りですが)
そのようなマシンがなんとヤフオクで27万です。
もしかしたら、この記事を読んでいる方の中にもウォッチしていた方がいたりするかもしれません。
2 訳あり品では・・・?

販売価格の半値以下で手に入ったこのマシン、じゃあ何か訳ありなのでは?と思いますよね。
使ってみた感想としては、訳はそこそこありそうな感じでした。
その理由としては、次の通りです。
所有権の譲渡を断られた
DELL製品は、前所有者が新品購入・中古だけど所有権を持っている方からの購入であれば、「所有権の譲渡」を実施してもらうと、正式にDELLから保証等を受けることができます。
なんとなく
- 出品写真に写っていたUIの言語が日本語でないところ
- 出品画像に使用者と思われる方の情報が微妙に見えていた内容
から日本人ではなさそうで、対応してもらえるか不安でしたが、案の定所有権の譲渡は断られました。
やり方が分からないではなく、「できない」と断られたので、この時点で盗品じゃないよね・・・という嫌な予感もよぎりましたが、そういうわけではないみたいです。
やけに傷が多い
キーボード面などの使用感はとにかく少なかったです。テカリもスレもないし、何なら触って使ってました?みたいな感じ。

ただ、本体全体は傷がかなり多かったです。
一体どう言う使い方をしていたのかが気になります・・・。
SSDが抜き取られていた
内蔵のSSDが抜き取られており、全く別のSSDになっていました。
DELLの製品は、シリアル番号をDELLサポートサイトで入力することで出荷時の構成が確認できます。
それによると、KIOXIAのSSDが搭載されていたようですが、以下のシリコンパワーのSSD(しかもGen3)に変わっていました。

左スピーカーの音量が小さく、音割れしている
実はスピーカーのバランスもおかしい事に気づきました。
左スピーカーだけなぜか音量が小さく、さらに音割れまでしているのです。
これについては、海外サイトから交換パーツを仕入れて交換することで直りました。
でもそれ以外は問題なく使えてる
以上が、訳ありっぽいなあというものでしたが、逆に言うとそれ以外は問題なく使用できていました。
内蔵SSDも、本来と同じGen4のSSDに交換して快適ですし、OLEDパネルは焼き付きもなく綺麗です。
3 ベンチマークをやってみた
恒例ですが、PCを買ったらベンチマークをやらないとですね。
CINEBENCHとFF15ベンチマークを実施してみました。
CINEBENCH
以下がCINEBENCHの結果です。尚、ファンの回転速度がサイレントとパフォーマンスがあるので、両方で計測してみました。


このように、モードによってだいぶ結果に差が生まれました。
FF15ベンチマーク
続いて、FF15ベンチマークです。
こちらは標準モードで、標準画質・フルHDと4K・フルスクリーンで計測してみました。
RTX 4070が搭載されていますが、こちらは60Wモデルのため、性能としてはやや控えめです。


4 使ってみて良かった点
実際に、XPS 16 9640を使ってみて良かったのは次の点です。
下手なデスクトップPCより快適すぎる
これに尽きます。
基本スペックが高いため、下手なデスクトップPCよりキビキビ動いてくれて快適です。
CPUもゲーミングPCに搭載される上位グレードのもので、メモリも64GB(すごい!)で、コーディングでコンテナをいっぱい作っても余裕がありました。また、実用的かは別として、大きめなLLMもRAMに展開して動かせます。(試したところ、gpt-oss-120bいけました)
ただ、ゲーム用途になると突然弱くなります。当然と言えば当然ですが、GPUが通常のRTX 4070 Laptopよりもさらに省電力の60Wの為です。
間違ってはいけないのが、このPCはクリエイター向けなので、ゲーミングPCではありません。RTX 4070が載っているとは言え、あくまで動画編集などのdGPUを求められる場面で快適に動かせるというものと考えましょう。
なので、動画編集などは非常に快適にできました。書き出しも早いです。
私は、趣味柄LightroomでRAW現像も行いますが、そちらも快適でした。さすがにApple SiliconのMacBook Proと比べて快適か?と言われると、そこは圧倒的にMacBook Proに軍配が上がりますが、WindowsノートでもLightroomは快適だなっていう意外な印象を持ちました。
OLEDパネルが綺麗すぎる&タッチパネルって意外といい
やっぱりOLEDはいいですね。LGのOLED TVを使用していますが、そのときの感動がこの凝縮された小さいディスプレイでまたありました。
黒は引き締まっていて、デスクトップの壁紙を黒多めのやつにした時の漆黒感には感動します。
Dolby Visionにも対応しているので、NetflixのDolby Vision対応コンテンツでも威力を発揮します。ただ、OLEDパネルかつDolby Vision対応であるにも関わらず、パネル輝度は最大400nits相当と、そこまで明るくないです。これはOLEDのピクセル上にタッチパネル用のデジタイザーがあるためと言われています。
ただ、明るさが犠牲になっているとしても、個人的にはタッチパネルはあったほうがいいですね。先ほども申し上げたとおり、Lightroomを使用してRAW現像を行うのですが、タッチパネルで直感的に写真をズームしたり、パラメータを調整できるのがすごく良いです。
こういった通常のラップトップタイプでもタッチパネルは意外と使えることに気づけました。タブレットタイプじゃないと手が伸びなそう~とか思っていましたが、気づくと普通に画面に手を伸ばして触ってます。
トラックパッドが最高
私のメインノートPCはMacBook Proなわけです。
今まで、VAIOを含めいくつかのWindowsノートPCを触ってきましたが、どうしてもいただけないのがトラックパッドです。
プラスチック?樹脂?な手触りのVAIOのトラックパッドは正直すごく苦手でした。クリックも独立タイプで、トラックパッド自体が押せないんです。
MacBook Proに慣れていると、トラックパッド自体がクリックできる(正確にはクリックしてないけど)ものが「普通」と認識してしまっているためか、そういった独立タイプは扱いに困ります。
XPS 16のトラックパッドは、なんと表面がガラスかつ触覚フィードバックによってクリックが再現されているという、まさにMacBook Proと同じ作りな訳です。触ったとき感動しました。「これ、MacBook Proじゃん!」ってなりました。
この記事を書いている今、ASUSのProArt P16(今後レビューします)を買ってしまっていますが、XPS 16のトラックパッドは間違いなくWindowsノートでピカイチと自身を持って言えます。
顔認証と指紋認証どちらもあるのがいい
実は顔認証に加えて、指紋認証もできるようになっています。
後述するのですが、XPSシリーズの顔認証は突然死が多く、デバイスの初期化に失敗したりして顔認証が使えなくなったりします。
そのため、指紋認証という代替手段があるのは非常によかったです。
また出先だとマスクをしていて、顔認証が使えない場合などに指紋でロック解除できるのはすごくいいなと感じました。
以上が、XPS 16を使ってみてよかった点です。
さすがに良かった点ばかりではないのが本音なので、これは案件でもないので正直に書きます。
中古だったからという点ではなく、製品としての機能や性能面だと思ってます。
5 使ってみてよくなかった点
使ってみてよくなかったなと感じたのは次の点です。
本体が重い
そもそもあまり持ち運ぶものではないかもしれませんが、とにかく本体が重いです。
2.2kgという重量なので、バックパックに入れたら筋トレ肩トレです。
本体の性能を考えたら仕方ないか・・・と思うようにしていましたが、さすがにキツすぎて自宅を長期で離れるときでWindowsノート持っていきたいという時以外は基本自宅使用メインになっています。
NPUがショボすぎる
正直、これに一番ガッカリしています。
実は、このPCに搭載されているCore Ultraは不遇とも言える世代で、性能は良いのですが、AI用途で使用するNPU(Intel AI Boost)がTOPS換算で11~13TOPSしかないんですよね。ただ、Hシリーズと呼ばれるグレードのCPUはゲーミングPCに搭載されるもので、もともとNPUはそこまで強くありません。後継の200シリーズにおいても同様にNPUは16TOPS程度に留まっています。
なんでTOPSをそんなに気にするのかというと、Copilot+PCの条件にNPUのTOPSが関係するからです。
Copilot+PCの要件にNPUが40TOPS以上という項目があり、このPCのNPUはそれを満たしていません。
つまり、RecallなどのCopilot+PCの機能が何一つ使えないのです。(Windows Studio Effectsなどは使えます)
世代がかなり新しいPCなので、実はCopilot+PCの機能を使えたらいいなーとか思って購入した部分もありました。
完全にリサーチ不足のせいで使い出してから要件を満たしていないことに気づきました。
タッチパネルのデジサイザーがすごく気になる
良かった点でも書きましたが、タッチパネルのため、OLEDパネルの上にデジタイザーが搭載されています。このデジタイザーが画面をよく見ると見えるんですよね。所謂スクリーンドア現象というものが確認できます。画面がみょろみょろしているんです。これが気になると言えば気になりました。
(個人的に)キーボードが好みじゃない
個人的な意見ですが、各キーが大きいのか、タイプミスが非常に多くなりました。
体感できるレベルでミスが増加していて、タイピングでストレスを覚えました。
加えて、キーストロークが深めでそれもミスの増加に影響しているような気がします。
デザインとしてはかっこいい静電容量タッチタイプのファンクションキーですが、見た目は非常にいいのですが実用性は微妙です。
Escキーまでどうしてタッチ部分にしてしまったのか・・・これのせいで、Escキーを長押ししないとストップできないモンハンワイルズベンチでベンチを途中で止められない事が分かって大変でした。
iGPUだと90Hzとは思えない遅延がある
明らかに使っていてストレスになった部分なのですが、Intelの内蔵GPUだとディスプレイの遅延が体感できるぐらいひどいです。
90Hzなのですが、90Hz出ているとは思えないぐらいガクガクしていてマウスカーソルが遅れている感覚がありました。
出力をNVIDIA GPUに固定すると改善されて「お、90Hzだ」となるぐらい変化があったので、iGPUだとなぜか遅延が増えるみたいです。
なんでだろ。
6 顔認証、死にすぎ
ドライバは最新版がいいとは限らない。これ本当だなーって実感しました。
リカバリーしたてのドライバで使っている分には、顔認証が問題なく常に使用できるのですが
Windows UpdateなどでIntelのIRカメラブリッジ?みたいなドライバをアップデートすると、途端に顔認証が突然死したりします。
ひどいと、IRカメラだけ動作して、通常のカメラが初期化失敗してIRカメラが永遠に動作し続けるみたいなバグが出たり、Windowsを再起動するとデバイス関連でブルースクリーンが出たりします。
正直、個体不良とかなのかなと思ったのですが、どうやら最新ドライバを導入すると突然死が増えるようです。Redditで同様の症状を訴えるスレッドがありました。
指紋認証は完璧に動作しているので事なきを得ましたが、顔認証しかなかったらストレスでしかないです。
以上が、使ってみてよくなかった点です。
7 まとめ
ヤフオクで格安入手したXPS 16 9640を使った感想を書きました。
このスペックをこの価格で買えたのは非常に満足です。
デザインも最高ですし、性能も高性能ノートPCとしては申し分ないレベルで、個人的には「MacBook Proを使っている人が、限りなく扱いやすいWindowsノートPC」だなと思います。
ただ、顔認証が突然死する現象したり、iGPUだとディスプレイの遅延がひどいなど、個人的にはちょっと使いづらいなという部分もありました。
そういった点がなければ、WindowsノートPCとしては最高レベルだと思います。
本製品についてはYouTubeに動画をアップしていますので、そちらも合わせてどうぞ。
レビュー
XPS 16 9640
デザインも最高で、WindowsノートPCとしてはトップレベル。ただ、完成度が低い点も。
良い点
- 非常にスペックが高い
- デザインがいい
- トラックパッドが使いやすい
- 高品質なOLEDディスプレイ
悪い点
- 本体が重い
- Copilot+PCではない
- キーボードが打ちにくい
- 顔認証が不安定








































