こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
皆さんは、間違ってデータを削除してしまったりしてしまったことはありませんか?しかもバックアップを取っていなかったという場合、消してしまったデータはもう戻ってこない…。諦めている方はいないでしょうか。
そんな時に便利なのが所謂ファイル復元ソフトです。必ずしも復元できるという保証はありませんが、早い段階であれば高確率で復元が可能です。
今回、ファイル復元ソフトの1つでもあるEaseUS(イーザス) Software社の「EaseUS Data Recovery Wizard」をご紹介したいと思います。
この度、EaseUS Software社様より、ライセンスをご提供頂いたので早速使ってみようと思います!
EaseUS Data Recovery Wizardでどんなことができるの?
それでは、このソフトを使うとどんなことができるのでしょうか。
公式サイトには、「あらゆるケースに対応可能」とされており、例として
- 誤って削除してしまったケース
- フォーマットの誤操作
- パーティションの紛失
- その他のケース
が掲載されています。
特に、1番目と2番目は起こりやすいケースなのではないでしょうか。
1番目で言えば、ファイルを削除してしまい、ごみ箱まで空にしてしまった!という場合や、ごみ箱をスキップして削除してしまった!などが想定されますし、2番目で言えば、写真や動画が詰まったSDカードや外付けHDD等のようなモノをフォーマットしてしまった!なんてことが想定されます。
そんな時に、このソフトが効果を発揮します!
エディション毎の違いは?
さて、今回ご紹介する「EaseUS Data Recovery Wizard」には3つのエディションが存在します。
あくまで無料のFree版、有料版のPro版(¥9,750)、さらに高級なTechnician版(¥58,000)の3つ。
ソフトウェア自体の基本機能は三者共に同一です。
ですが無料版で復元できるのは500MBまでとなっています。
SNSでシェアをすると1.5GBの復元可能なデータ量が増えるようです。
無料版で試してみて、「使えそうだな!」と思ったらPro版を購入することでこの制限を撤廃することが可能みたいです。
なお、明らかに1つだけ価格が違うTechnicianは、主に商用利用したいなと思っている方向け。例えばデータ復元サービスを謳ったサービスを行いたいなどの場合ですね。
個人で使う分には、Pro版で十分です。Pro版で、永久無料アップグレード、永久保証の無料の技術サポートを受けることが可能です。
対応ファイルとデバイス
以下が対応しているファイルとデバイスになります。
対応するファイル一覧
ドキュメント | DOC/DOCX、XLS/XLSX、PPT/PPTX、PDF、CWK、HTML/HTM、INDD、EPSなど | |||
画像 | JPG/JPEG, TIFF/TIF, PNG, BMP, GIF, PSD, CRW, CR2, NEF, ORF, RAF, SR2, MRW, DCR, DNG, WMF, RAW, SWF, SVG, RAF, DWG, ARW, RW2, DCR, KDC, ERF, 3FR, MEF, PEF, SRW, X3Fなど | |||
ビデオ | AVI、MOV、MP4、M4V、3GP、3G2、WMV、MKV、ASF、FLV、SWF、MPG、RM/RMVB、MPEGなど | |||
オーディオ | AIF/AIFF、M4A、MP3、WAV、WMA、APE、MID/MIDI、OGG、AAC、RealAudio、VQFなど | |||
Eメール | PST、DBX、EMLXなど(Outlook、Outlook Expressなど) | |||
そのほか | アーカイブ(ZIP、RAR、SIT、ISOなど)、exe、SIT/SITX、HTMLなど |
非常に多くのファイルに対応しています。写真であればCR2やNEFなどのようなRAWデータにも対応しているので、万が一にも安心ですね。
対応するデバイス一覧
PC/ノートパソコン | HDD | 外付けHDD | USBメモリー | RAID |
デジタルカメラ | ミュージックプレーヤー | メモリーカード | CF/SDカード | iPod |
ビデオカメラ | ビデオプレーヤー | Zipドライブ | Microカード | ペンドライブ |
SSD | そのほか |
なんとRAID環境にも対応しているようです。すごい!
早速使ってみる
それでは早速インストールをして使ってみます。
インストール
公式ページにアクセスします。
「無料ダウンロード」ボタンをクリックするとインストーラがダウンロードされます。
ダウンロードできたインストーラを起動させます。
「日本語」がデフォルトで選ばれていると思うので、「OK」をクリックして進めます。
「次へ」をクリック
よく読んで、「同意」をクリックして続行。
インストール先を指定します。
注意書きにもなっていますが、復元したいドライブにインストールする事は、復元できるかもしれないファイルに対して上書きをするという復元確率を低下させる行為なので、極力避けた方が良いと思います。
「次へ」をクリック。
ショートカット等を作成する場合はチェックを入れて【次へ」をクリック。
「インストール」をクリック。
インストールが始まります…。
「完了」をクリックするとインストールは完了です。
プログラムへの参加等はご自身の好みで選びましょう。
起動!
インストール完了時に「起動する」にチェックを入れていた場合は、そのまま自動的に起動します。
この段階では無料版なので、右上の「ライセンス認証」をクリックしてライセンスを適用します。
下の欄にライセンスコードを入力して「ライセンス認証」をクリック。
ライセンスの確認が始まります…。
これでPro版にアップグレードされました!
復元を試す
早速ファイルの復元を行ってみたいと思います。
今回、良く削除をしてしまいそうな3つのファイル形式のファイルを用意しました。
mp4(動画)、jpg(写真)、mp3(音楽)の3ファイルです。
それぞれのファイルのハッシュリストは以下の通り
music.mp3 3DEC10089B7376B58FEBC146F969A96F
video.mp4 C322BC4B6953E8BE4EC5F29F970688FA
今回の復元テストでは、このハッシュ値を利用してファイルが同一かを確認します。
今回は、これらのファイルをSDカードの中に保存し、削除して復元を試してみます。
スキャンしたいドライブを選択して、「スキャン」をクリックします。
スキャンが始まります。この段階で早速ファイルが見つかり始めます。
このままスキャンが終了するまで待ちます…。
スキャン完了後、削除されたファイルとドライブツリーから、削除してしまったフォルダとファイルが見つかりました!
不思議なことにMP3ファイルが2つ見つかりました…。
以前レビューさせて頂いたときも起こりましたが、ファイル名の先頭が#になってしまっています。これは仕様なのでしょうか…。
とりあえず、それぞれを復元してみます。フォルダーごと選択して「リカバリー」をクリックします。
無事に復元ができました。今回は、デスクトップに復元しました。同一ドライブではないため問題はないはずです。
両者ファイルを比較…。
さて、それぞれのファイルが正しく復元できているか、ハッシュ値を比較します…。
ドライブツリーから復元できたファイル
ちょっと分かりづらいですが、このようにそれぞれのハッシュ値は同一であることが分かります。
一番下の_000.MP3は、よく分かりませんが、破損しているファイルでした。ですが、取り出したかったファイルは全て問題なく復元できていたので問題ないでしょう。
削除されたファイルツリーから復元できたファイル
こちらも写真と音楽ファイルは問題ありませんでした。残念ながらこちらには動画ファイルは含まれていませんでした。
それぞれのファイルの再生も問題ありませんでした。
まとめ
無事にファイルの復元に成功しました。今回、環境を用意できないため試せませんでしたが、RAWフォーマットになってしまったパーティションのデータの復元も可能とのことなので、本当の万が一にも安心して使えるソフトだと思います。
ファイルの復元は専門業者に頼むと当たり前のように数十万レベルの金額がかかってしまいますが、早いうちに対処すれば、1万円以内で購入できるソフトで個人でも簡単にファイルを復元することが可能です。
万が一の際にすぐに対処できるように、早いうちからこういったソフトを1本手元に置いておくのも良いのではないでしょうか。