こんにちは、風船(@fusen_niconico)です。
前回の「構築編」に引き続きASUS JAPAN株式会社様の協力を得て、今回は早速スピードテストを行ってみたいと思います。
AiMeshの構築編も是非合わせてお読みください!
自宅構成
我が家は一般的な木造の一軒家です。
見取り図は以下のような感じです。
以下がメインルーターの置いてある2階です。
中央の部屋にメインルーターがあります。
以下が、AiMeshノードが置いてある1階です。
中心の廊下に置いてあります。
1階と2階を重ねてみると以下のようになります。
電波は同心円状に広がるため、うちで設置できるのは以下のようになりました。
円をカバーするように設置しているので、今回計測した場所それぞれで非常に高速な通信ができていました。
実際に計測してみた!
今回、計測に用いたデバイスは、MacBook Pro Retina 15-inch Mid 2014です。
802.11ac対応で、最大リンク速度は1300Mbpsです。
なお、飛んでいるWi-Fiは以下のようになっていました。
今回のスピードテストは、2.4GHzと5GHz-2で行いました。5GHzは、メインルーターから飛んでいたゲーミング専用Wi-Fiである「5GHz-2」がAiMeshの対象になっていたので、そちらでテストを行っています。各計測場所は、自宅構成で示されている番号とリンクしています。
計測アプリは「Speedtest by Ookla」のMacアプリ。サーバーは「Speedtest.netのTokyo」に接続しています。
それではみていきましょう!
①自室(ベース速度)
まずは、メインルーターのある自室での速度です。
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 130 Mbps | 87.3 Mbps |
2.4GHz | 75.8 Mbps | 89.7 Mbps |
この結果をベースとして、各場所で計測を行ってみました!
② 浴室
スマートフォンやタブレットをお供にしやすい場所でもある「浴室」。入浴しながら動画を観たりなどいろいろあると思います。
動画ともなると、安定した通信速度が必要になります。
AiMeshの効果はどの程度発揮されるでしょうか。
AiMeshあり
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 104 Mbps | 90.3 Mbps |
2.4GHz | 16.2 Mbps | 28.3 Mbps |
5GHzではダウンロードが104Mbpsも出ており、動画の視聴には十分な速度が出ていますね。
AiMeshなし
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 計測不可 | 計測不可 |
2.4GHz | 70.2 Mbps | 19 Mbps |
なんと5GHzは接続すらできず、計測できませんでした。
2.4GHzは電波の特性とルーターの性能のおかげか、非常に高速な通信ができました。
③キッチン
我が家で一番端にあり、それぞれのWi-Fiからも遠い場所に位置しているのがキッチンです。
AiMeshあり
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 61.6 Mbps | 39 Mbps |
2.4GHz | 17.2 Mbps | 23.9 Mbps |
5GHzではダウンロード約61Mbpsもの速度を維持しています。
2.4GHzは必要最低限の速度といえる速度になってしまいました。
AiMeshなし
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 計測不可 | 計測不可 |
2.4GHz | 計測不可 | 計測不可 |
家の端っこでもあるキッチンでは、5GHzに至っては検出すらできず、2.4GHzは検出ができるも接続すらできませんでした。
AiMeshの恩恵を一番実感することができる場所でした。
④1階PC付近
ここにネットサーフィン専用のPCが設置してあります。
AiMeshあり
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 60.5 Mbps | 27.7 Mbps |
2.4GHz | 14.7 Mbps | 23.9 Mbps |
5GHzでは、ダウンロード約60Mbpsも出ています。ネットサーフィンには十分とも言える速度です。
AiMeshなし
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 計測不可 | 計測不可 |
2.4GHz | 1.26 Mbps | 2.02 Mbps |
5GHzは接続ができないため、計測不可でした。2.4GHzはかろうじて接続ができ、速度もかなり低速でした。これではネットサーフィンもキツいです。
⑤リビング
メインルーター直下に位置するのがリビングですが結果はいかに。
AiMeshあり
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 129 Mbps | 89.5 Mbps |
2.4GHz | 68.6 Mbps | 64.7 Mbps |
もはや自室の真下にあるリビングでは、メインルーターへの接続が優先されているようで、速度は自室とほぼ変わらない結果となりました。
ここでは、AiMeshの恩恵を受けられている感じはしませんでした。
AiMeshなし
ダウンロード | アップロード | |
5GHz | 153 Mbps | 87.3Mbps |
2.4GHz | 74.3 Mbps | 52.8 Mbps |
メインルーター直下のリビングでは、AiMeshがなくとも十分な速度が出ていました。
私の環境の場合、メインルーター直下のリビングに至ってはAiMeshは不要でした。
まとめ
今回、4箇所でスピードテストを行ってみましたが、結果の通り、AiMeshなしの場合だと場所によっては接続すらできず、最悪の場合検出すらできないという結果もありました。AiMeshのおかげで家の端でも快適にWi-Fiが利用できるようになりました。
「お風呂場でWi-Fiが不安定になってしまい動画を観られない!」といった悩みがある方や、自宅の一部箇所でWi-Fi接続が切れてしまう!という悩みをお持ちの方には、AiMeshはベストソリューションになるのではないかと思います。
他社からもメッシュネットワークシステムを構築できるルーターは販売されていますが、どれも専用ルーターの購入が必要不可欠です。
AiMeshは、ASUS社の対応ルーターであれば専用のルーターではなくとも混在でき、各ルーター固有の機能をフルに利用することが可能です。また、SSIDがルーター毎にばらけることがないため、シームレスなローミングも可能です。
ルーターが多ければ多いほど安定したネットワークの構築が可能なので、安価なルーターを複数台設置して構築、なんてことも可能。
低コストで手軽に始められるので、メッシュネットワークシステムに興味がある方におすすめです。